【簡単実践】今日からできる!認知症予防の5つのポイント

日本では高齢化が進み、それに伴い認知症の方が増えることが心配されています。認知症の一番のリスク要因は「加齢」ですが、「認知症にはなりたくない」と不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。

認知症とは、病気によって記憶力などが低下し、日常生活に支障が出る状態のことです。加齢による物忘れとは違い、体験したこと全体を忘れたり、日常生活に支障が出たりします。残念ながら、現時点では根本的な治療法が確立されていません。だからこそ、認知症になるのを遅らせたり、進行を緩やかにしたりする「予防」がとても大切なのです。

では、日々の生活でできる予防にはどんなことがあるでしょうか?ここでは、実践しやすい5つのポイントをご紹介します。

今日からできる!認知症予防の5つのポイント

  1. 生活習慣病を予防する:高血圧、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病は、認知機能低下のリスクを高めます。バランスの取れた食事(減塩も大切)、禁煙・節酒、規則正しい生活を心がけましょう。定期的な健康診断も大切です。
  2. 運動する:定期的な運動は、脳の血流を良くし、認知機能の維持や向上に役立ちます。ウォーキングやジョギング、体操などがおすすめです。一人で難しい場合は、グループでの活動も良いでしょう。無理なく続けることが予防につながります。
  3. 他者と交流する:人との交流は脳を活性化し、認知機能の維持につながります。ストレス軽減にも効果的です。家族や友人との会話、地域活動への参加など、積極的に人と交流する機会を持ちましょう。新しい出会いも良い刺激になります。
  4. 趣味活動に取り組む:新しいことを学んだり、技術を習得したりすることは脳への良い刺激になります。達成感は心の健康にもつながります。園芸、料理、楽器演奏、絵画など、ご自身の興味のある活動を継続して楽しむことが効果的です。
  5. 自分の考えをまとめる習慣をつける:考えたり表現したりする習慣は、記憶力や思考力の低下を防ぎます。日記を書く、読書後に感想をまとめる、パズルを解く、旅行の計画を立てるなど、日常生活の中で思考を巡らせる習慣を持ちましょう。

これらのポイントに加えて、公益財団法人認知症予防財団が提唱する「認知症予防の10ヵ条」(例えば、転倒に気をつける、常に好奇心を持つ、明るい気分で過ごすなど)も参考にすると良いでしょう。

もし「あれ?」と思ったら

認知症の症状は早期に気づいて対応することがとても大切です。もしご自身やご家族に「おかしいな」と感じることがあったら、まずは家族に相談し、かかりつけ医や地域包括支援センターなどの専門機関に相談してみましょう。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応や将来への備えを進めることができます。

おわりに

認知症予防は、「認知症にならない」ことだけでなく、「なっても進行を遅らせる」「重症化を防ぐ」という段階的な考え方も重要です。今回ご紹介したポイントを参考に、できることから日常生活に取り入れて、将来への備えを進めていきましょう。

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